通期
追加の荷物は青竹とお茶(=癒しが足りない。)
話が前後しますが、私は最初3ヶ月で終了の契約をしていて、半年への延長を考えるなら早めに申し出るようにと言われていました。
上司と散策
オープン直後の私たちの(山が初めてのパート組のこと)、使えなさと来たら思い出すのも鬱になるほど…というか、あまりに修羅場過ぎて、記憶が飛んで正確には描写できません。
ただ、指示を出す社員さんが人によってはブチ切れそうになったり、実際怒鳴り声になったり、毎日寮に帰って「私今日はこんなことをしでかした」「私なんかこうだった」「いやいや私はもっと」とパート同士で恥を忍んで告白しあい、傷を舐め合うのが日課になっていたのを覚えているのみです。
そして社員さんの本性を垣間見たと言いましたが、私とRちゃんのアイドル、アシスタントマネージャーKさんがどうだったかというと、結論を言えば…ヒーローでした。
しっちゃかめっちゃかの戦場でも、絶対声を荒げないし、大丈夫オーラが半端ない。
なんという頼もしさ。
塗り壁みたいな身体だけど、精神まで安定しまくっている。
人の上に立つ人は違うねー!Kさん株が、私とRちゃんの間で上がりまくりです。
なので5月のオープン直後から、わたしとRちゃんは「山の男性社員の中で誰が好み?」みたいな飲み会の話題をふられたり、いじりネタにされた時は「Kさんです!包容力があるのがカッコイイ!」と公言するようになっていました。
本気でカッコイイと思っていたのもあるけれど、下手な社員さんの名を出して、噂になったり意図的に接点を作られるのも面倒だし、Kさんは既婚者。上の立場の人なら間違いもないので堂々とファンでいられるよね、とRちゃんと二人で話したことがあったからです。
5月の半ば、私が「身体を動かしてオフの日はリセットせにゃ」とウズウズしていた頃、雪も溶けて散策にはちょうど良い気候になっていました。
次のお休みに近くをウロウロしたいな、と思っているところに、ちょうど良く「Kさんの次のお休みにかぶる人がいたら、散策に案内してくれるって。くう、お休みだよね?行く?」と声がかかりました。ほかにも何人かいるとのこと。ラッキー!
Kさん、オープン前からこの日までほぼ1ヶ月無休で働いていたはずです。
とても責任者が休んでいられる状況ではなかったのでしょう。
いつ見ても職場にいて、誰よりも遅く帰って、いつも穏やかで変わらない。
頑丈な人だなあ、しかし限度があるだろう。やっと休めて良かった。
「行きます行きます!」と返事して、当日。
ほかに誰もいない。
え、上司と二人きりで散策…?やだ超息つまる!気を遣う!
…とは微塵も思わず。
「ふたりきりですか!デートみたいですね~」とか言いつつのほほんと二人で普通に出発して、上の沢まで行き、お昼食べて(おごり)、アニメの話して帰ってきました。
Kさんは顔はこわもてだけど、中身はDBとうる星とジブリとガンダム好きな、少年心のまま大きくなった人なので、私としては上司というより中学生の友達のような感覚でいられ、まったく緊張せず普通に過ごしたのでした。
あと、ノロイ(出崎演出)について熱く語りあえる相手だと分かったのも収穫でした。
あー楽しかった。
女子寮のみんなには、「くうさんすごい勇気ある…上司と二人なんて何話せばいいのか」と評されましたが、名作を介してオタクは年代を超えるのですよ…。