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三十路目前ニート女が人生変えた話

社会の底辺だった腐りかけの引きこもり女が、引き寄せをやったら何だかうまくいって、年収850万プレイヤーのダンナを捕まえて二児の母をやらせてもらっているという話。

山へ

研修室での10日間

顔の怖いマフィアは、塗り壁のように分厚くて大きいKさんが研修の実質的な指導者のようで、アシスタントマネージャーの肩書きで進行役や細かな指示を行っていました。

もう一人のマフィア、Kさんを縦に小さく横に広げた(それでも背は普通にありますが)大きさの Yさんは、レストラン部の支配人で、普段はしゃべらず開始と締めの挨拶のみする、まさにボスって感じ。

実際話し始めると、マフィアの印象は一変し、Yさんは少しひょうきんな軽いノリがあり、Kさんはひたすら穏やかで落ち着いた、寡黙なお父さんみたいな人というイメージに代わったのですが。

Kさんは真面目な人のようで、朝だいたい研修室に同じ時間に揃うのがRちゃん、私、Kさんでした。
ちょこちょこ話をするうち、Rちゃんと私はすっかりKさんのファンに。

なんか、モモちゃんシリーズの森のくまさんみたいな、性格の優しい大型犬みたいな感じで、話してるとものすごく安心するのです。
そして「この人の考えてることは何となく分かりやすいな
この人が上司なら、山で働いてる間やっていけるかもな」と思えました。
他のメンバーも、怖かったり意地悪な人はおらず、私のような社交下手にもこれから共に働く仲間として優しくフレンドリーに接してくれ、Kさんのこともあって 半期を通期に切り替えても良いかもしれないと考え始めました。

10日間の間主にやったのは、社員さんの名前と顔を一致させ、研修室での社員さん同士の会話を聞いて人柄をつかみ、座学でサービスの内容やホテルの歴史を頭に入れることです。

座学では横文字のメニューとワインリストを覚えること、ワインの抜栓が最初のハードルでした。

高額なワインはソムリエの出番ですが、安めのホテルワインやグラスワインはどんどんボトルを開けるものなので、全員スマートに抜栓できなくては格好がつきません。そのため、マイソムリエナイフを常にエプロンに入れておくよう指示されました。

そんなもの持ってないし、買わなきゃいけないのか…ケータイといい辞典といい、予想しなかった出費がけっこうあるなーと思ったものです。

ソムリエナイフは東急ハンズで2000円位のものを購入しました。

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右が山で使ってた夫のソムリエナイフ
左が私の。

出発日

出発日のバスに乗る朝、私は「山に上るなら防寒具…マフラーとコートと部屋着のセーターと」と荷物パンパン状態で集合場所に着いたのですが、Rちゃんは上着を例のGジャンのみ持参でやって来ました。

良く考えたらRちゃんは大阪の実家から、研修の10日間のために上京してきたので、経験者のアドバイスがない時点で揃えた、最低限のチグハグな荷物でやって来たわけです。
実家から送った荷物は山についてから寮で開けるのですが、4月の大阪で用意した荷物にどれだけ有効な防寒具があるか。
「私この先一週間持つでしょうか」と震えるRちゃん。
「う、うーん(;゜゜)」
ゴメン、助けてあげられなくて。
だって、Rちゃん150㎝ないでしょ…
運動不足の160㎝が君に貸してあげられる服はない。